Procede d'enregistrement d'images, appareil de realisation d'un tel procede et procede d
专利摘要:
公开号:WO1991007702A1 申请号:PCT/JP1990/001497 申请日:1990-11-16 公开日:1991-05-30 发明作者:Takashi Aono;Minoru Utsumi;Hiroyuki Obata;Kohji Ichimura;Masayuki Iijima 申请人:Dai Nippon Printing Co., Ltd.; IPC主号:G03G15-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 [0002] 画像記録方法、 そのための装置及びその製造方法 [0003] 技 術 分 野 [0004] 本発明は電荷保持媒体上に高解像度の静電潜像を形成する - ための画像記録方法、 そのための装置及びその製造方法に関 するものである。 [0005] 背 景 技 術 [0006] 従来、 対向配置した感光体と電荷保持媒体の両電極間に電 圧を印加しながら画像露光することにより、 電荷保持媒体上 に高解像度の静電潜像を形成する静電画像記録再生方法が既 に知られている。 [0007] 第 1 図はこのような静電画像記録方法を説明するための図 である。 図中、 1 は電荷保持媒体、 2は感光体、 2 aは光導 電層支持体、 2 bは感光体電極、 2 cは光導電層、 l aは絶 縁層、 l bは電荷保持媒体電極、 l cは絶縁層支持体、 Eは 電源である。 [0008] 第 1 図においては感光体 2側から露光を行う態様であり、 まず 1 腿厚のガラスからなる光導電層支持体 2 a上に 1 0 0 0 A厚の I T Oからなる透明な感光体電極 2 bを形成し、 こ の上に 1 0 m程度の光導電層 2 cを形成して感光体 1 を構 成している。 この感光体 1 に対して 1 0 z m程度の空隙を介 して電荷保持媒体 1 が配置される。 電荷保持媒体 1 は 1 mm厚 のガラスからなる絶縁層支持体 1 c上に 1 0 0 O A厚の 電極 1 bを蒸着により形成し、 この電極 1 b上に 1 0 m厚 の絶縁層 1 aを形成したものである。 先ず、 第 1 図 (a)に示すように感光体 2に対して、 1 0 m 程度の空隙を介して電荷保持媒体 1 をセッ トする。 [0009] このような構成において、 第 1 図 (a)に示すように電源 Eに より電極 2 b、 1 b間に電圧を印加する。 暗所であれば光導 電層 2 cは高抵抗体であるため、 電極間には何の変化も生じ ないか、 あるいは印可電圧の大きさ、 基板電極からのリーク 電流により、 空隙にパッシェン放電開始電圧以上の電圧が加 わった場合に空隙で放電が起こり、 電荷保持媒体上に放電に 相当する静電電荷が形成される。 感光体 2側により光が入射 すると、 光が入射した部分の光導電層 2 cで光キヤ リャ (電 子、 ホール) が生成され、 電荷保持媒体電極と逆極性の電荷 がその中を表面に向かって移動し、 その過程で空気間隙の電 圧配分がパッシェン放電開始電圧を越えると、 絶縁層 1 a と の間にコロナ放電が生じ、 或いは電界放出により光導電層 2 cから電荷が引き出され、 電界により加速されて絶縁層 1 a に電荷が蓄積される。 [0010] 露光が終了したら、 第 1 図 (c)に示すように感光体と電荷保 持媒体間を短絡して供給電圧を O F Fする。 なお、 図ではス ィ ツチを開いて供給電圧を 0 F Fしているが電極間を短絡し てもよい。 次いで、 第 1 図 (d)に示すように電荷保持媒体 1 を 取り出すことにより静電潜像の形成が終了する。 このように 電圧の O N、 O F F . すなわち電圧シャ ツ夕により静電潜像 が形成され、 通常のカメラのような機械的、 光学的シャ ツ夕 を省略することができる。 [0011] 光導電層 2 cは、 光が照射されると照射部分で光キヤ リア (電子、 正孔) が発生し、 それらのキャ リアが層幅を移動す ることができる導電性層であり、 特に電界が存在する場合に その効果が顕著である層である。 材料としては無機光導電材 料、 有機光導電材料、 有機無機複合型光導電材料等で構成さ レる [0012] 無機感光体材料としてはアモルフ ァスシリ コ ン、 ァモルフ ァスセレン、 硫化力 ドミ ゥム、 酸化亜鉛等がある。 [0013] 有機感光体としては、 単層系感光体、 機能分離型感光体と がある。 [0014] 単層系感光体は電荷発生物質と電荷輸送物質の混合物から なっており、 電荷発生物質系は光を吸収して電荷を生じ易い 物質であり、 例えば、 ァゾ系顔料、 ジスァゾ系顔料、 ト リス ァゾ系顔料、 フタロシアニン系顔料、 ペリ レン系顔料、 ピリ リウム染料系、 シァニン染料系、 メチン染料系が使用さる。 また、 電荷輸送物質系としては電離した電荷の輸送特性がよ い物質であり、 例えばヒ ドラゾン系、 ピラゾリ ン系、 ポリ ビ 二ルカルバゾ一ル系、 力ルバゾ一ル系、 スチルベン系、 アン トラセン系、 ナフタ レン系、 ト リ ジフエ二ルメ タン系、 アジ ン系、 ァ ミ ン系、 芳香族ァミ ン系等がある。 [0015] また、 機能分離型感光体は電荷発生物質は光を吸収し易い が、 光をトラップする性質があり、 電荷輸送物質は電荷の輸 送特性はよいが、 光吸収特性はよくない。 そのために両者を 分離し、 それぞれの特性を十分に発揮させよう とするもので あり、 電荷発生層と電荷輪送層を積層したタイプである。 電 荷発生層を形成する物質としては、 例えば、 ァゾ系、 ジスァ ゾ系、 ト リスァゾ系、 フタロシアニン系、 酸性ザンセン染料 系、 シァニン系、 スチリル色素系、 ピリ リウム色素系、 ペリ レン系、 メチン系、 a - Se a - S i 、 ァズレニウム塩系、 ス クァリウム塩系等があり、 電荷輸送層を形成する物質として は、 例えばヒ ドラゾン系、 ピラゾリ ン系、 P V K系、 力ルバ ゾール系、 ォキサゾ一ル系、 ト リァゾ一ル系、 芳香族ァミ ン 系、 アミ ン系、 ト リ フエニルメタン系、 多環芳香族化合物系 等がある。 [0016] ところで、 発生キャ リアの性質として、 無機感光体の場合 は移動度 が大き くて寿命てが短く、 逆に有機感光体の場合 は移動度; が小さ くて寿命てが長 、 β τはほぼ同程度であ ることが知られている。 電圧印加露光における静電潜像の形 成は、 機械的な露光シャ ツタのみ、 あるいは電圧シャ ツのみ でも可能であるが、 機械的露光シャ ッタのみの場合は感光体 と電荷保持媒体との間に電圧が印加されたままであるので、 未露光時にも暗電流が流れてかぶり電位が発生してしまう と いう問題がある。 [0017] また、 電圧シャ ツ夕のみの場合では有機感光体を使用した 場合に、 露光量と電荷量とが電圧シャッ夕時間によって異な つてしまう という問題がある。 この点について第 2図により 説明する。 [0018] 第 2図は光強度を一定とし、 電圧シャ ツ夕時間を 0 . 0 1 秒、 0 . 1秒、 1秒と変えたときの電荷保持媒体上の電荷量 を示す図であり、 無機感光体の場合は、 キャ リア移動度が大 きいので特性 Αに示すように、 電圧シャ ツ夕時間を変えても 電荷量は露光量と対応することになる。 一方、 有機感光体を 使用した場合には、 特性 Bとして示すように、 電圧シャ ツ夕 時間が 0 . 0 1 秒と 0 . 1 秒の場合、 0 . 1 秒と 1秒との間 では、 同一露光量であっても電荷量が異なるという現象が発 生する。 これは、 有機感光体はキャ リアの移動度が小さいた めに露光により発生したキヤ リァが電荷保持媒体に到達しな いうちに電圧が 0 F Fされるために消滅してしまうためであ る。 そのため、 電圧シャ ツ夕時間によって同じ露光量でも像 電位が異なつてしまう という問題がある。 [0019] また、 供給電圧を 0 F Fするために、 第 3図に示すように 感光体と電荷保持媒体間を電気的に短絡した場合、 感光体と 電荷保持媒体間には大きな逆電圧が生じて逆方向に再放電が 生じてしまう。 この点について、 第 4図、 第 5図により説明 する。 [0020] 感光体、 空隙、 電荷保持媒体はそれぞれ所定の容量を持つ たキャパシタと考えられ、 感光体と電荷保持媒体の膜厚、 誘 電率、 面積を同じとすれば両者は等しい静電容量を有してい る。 また、 感光体と電荷保持媒体との間隙を 1 2〜 1 3 〃 m 程度とすると、 空隙における放電破壤電圧は 4 0 0 V程度で ある。 したがって、 例えば印加電圧を 2 0 0 0 Vとして電圧 印加露光'を行う と、 露光部における感光体は導電体となるの で、 画像露光系全体は、 第 4図 (a)に示すように空隙の容量 C 2に 4 0 0 V、 電荷保持媒体の容量 C 3に 1 6 0 0 Vかかつ た等価回路と考えることができ、 同様に未露光部では第 4図 (b)に示すように感光体の容量 C 1 に 8 0 0 V、 空隙の容量 C 2に 4 0 0 V、 電荷保持媒体の容量 C 3に 8 0 0 Vかかった 等価回路と考えることができる。 [0021] そこで感光体、 空隙、 電荷保持媒体における電位分布につ いて考えてみると、 例えば感光体の電極を基準位置とし、 P - 点を感光体の端部位置、 Q点を空隙の端部位置、 R点を電荷 保持媒体の端部位置としたとき、 露光部における電位分布は 感光体が導電体であるので第 5図 (a)における P— Q— R、 未 露光部における電位分布は第 5図 (b)における P— Q— Rのよ うになる。 [0022] 第 5図 (a)に示す状態で、 感光体と電荷保持媒体間を短絡す ると、 R点は 0電位となって R ' 点に、 また Q点も同じ電位 差だけ下がって Q ' 点になり、 電位分布は P— Q ' — R ' と なって P Q ' 間の電位差、 すなわち空隙にかかる電圧は 1 6 0 0 Vとなる。 [0023] 第 5図 (b)の場合もまったく同様に P Q ' 間の電位差、 すな わち空隙にかかる電圧は 1 6 0 0 Vとなる。 [0024] その結果、 第 4図の等価回路において、 各キャパシ夕にか かる電圧は第 4図 (a)、 (b)の状態からそれぞれ第 4図 (c)、 (d)の 状態になり、 それぞれ空隙には 1 6 0 0 Vの逆電圧が印加さ れ、 放電破壊電圧 4 0 0 Vを越えるため、 瞬間的に逆方向に 再放電が生じ、 記録されている信号が乱されて像ボケが生じ てしまう という問題があつた。 [0025] また、 導電性層を有する絶縁層フィルム上にあらかじめコ ロナ帯電させておき、 絶縁層フィルムの導電性層と感光体電 極との間に電圧を印加するか、 両者間を電気的に短絡した状 態で露光することにより絶縁層フィルム上に潜像を形成でき ることも知られている。 [0026] しかし、 従来の電圧印加画像露光方法では、 露光時に感光 体と電荷保持媒体間に電圧を印加して放電を生じさせるため の外部電源を必要とし、 そのため装置が大型化し、 また電源 電圧変動の影響を受け易いという問題があつた。 [0027] また、 絶縁性フィ ルム上にあらかじめコロナ帯電させてお く方法によれば、 露光時の外部電源を省く ことも可能である 力 どのようにして潜像形成するかの具体的方法は従来知ら れていなかった。 [0028] また、 第 6図はスぺ一サを用いた従来提案されている静電 画像記録方法を説明するための図である。 [0029] 図において、 透明基板 2 a上全面に透明な電極層 2 b、 光 導電層 2 cを順次積層した感光体 2 と、 基板 1 c上全面に電 極層 1 b、 絶縁層 1 aを順次積層した電荷保持媒体 1 とを対 向配置して両者間にスぺーサ 3を介在させ、 両電極層間に電 圧を印加した状態で、 例えば感光体 2側から画像露光すると 露光された光導電層 2 cにおいてキヤ リァが発生して導電性 を示し、 露光部分において感光体と電荷保持媒体間で放電を 生じ、 絶縁層 1 a上に露光量に応じた電荷が蓄積され、 静電 画像が形成される。 [0030] ところで、 第 6図に示す静電画像記録方法において、 感光 体と電荷保持媒体間のギヤ ップ長が変わると、 間隙における 電界強度が変化して放電電流が変化し、 同じ露光量であって も絶縁層上の蓄積電荷量が変化してしまう。 したがって、 露 光量に応じた電荷量を帯電させるためには、 ギヤップ長を一 定に保持する必要があり、 そのため画像露光のたび毎に感光 体と電荷保持媒体間に絶縁性のスぺーサ 3を介在させてギヤ ップ長を一定に保持するようにしている。 そして、 記録感度 を上げるためには同じ露光量に対して絶縁層 1 a上に形成さ れる電荷量を多くする必要があり、 そのためには感光体と電 荷保持媒体間の印加電圧を大き くすることが必要である。 し かし、 印加電圧を上げていく と、 例えばスぺ一ザと光導電層 間にゴミ等があつた場合にスぺーサ部分で放電が生じ、 高価 な光導電層が破壊されてしまう という問題があった。 [0031] また、 感光体と電荷保持媒体間のギヤップ長は数 1 0 ミ ク ロンという極めて小さいものであるため、 その間隙を一定に 保っためにスぺ一サを介在させる作業は非常に手間のかかる ものであった。 その結果、 連続的に高速撮影することは不可 能であった。 また、 撮影済みの電荷保持媒体を保存する場合 に、 電荷保持媒体を重ねたり、 あるいはフレキシブルな電荷 保持媒体で巻き取るようにした場合、 絶縁層が基板裏面と接 触し、 静電荷情報の乱れが生ずるという問題があった。 [0032] また、 通常、 感光体と電荷保持媒体の全面に電極層を設け て絶縁性の P E Tフィ ルム等をスぺ一サとして用い、 放電間 隙を一定になるようにしているが、 スぺーサ部分に高電圧が 印加され、 特に、 スぺーサ壁面ゃスぺ一ザに傷等があるとそ の部分で表面電流が流れ、 感光体や電荷保持媒体中に傷を作 り、 絶縁破壊の原因となっていた。 このような絶縁破壊を一 度起こすと、 感光体や電荷保持媒体は二度と使用できず、 そ れらの寿命を短くする原因となっていた。 [0033] 本発明は上記課題を解決するためのものである。 [0034] 本発明の目的は、 有機感光体を使用した場合でも、 電圧シ ャ ッ夕時間にかかわらず露光量に応じた電荷量が得られるよ うにすることである。 [0035] 本発明の他の目的は、 画像形成後、 印加電圧を 0にしても 逆放電が生ずるのを防止し、 像乱れが生じないようにするこ とである。 [0036] 本発明の他の目的は、 高圧外部電源を必要とせず、 かつ高 精度の画像が得られるようにすることである。 [0037] 本発明の他の目的は、 感光体と電荷保持媒体間の間隙を容 易に一定に維持できるようにすることである。 [0038] 本発明の他の目的は、 スぺーサを通しての放電破壊を防止 することである。 [0039] 本発明の他の目的は、 容易に放電間隙を一定に保つととも に、 高速撮影が可能とすることである。 [0040] 本発明の他の目的は、 スぺーサを通して放電破壊が生ずる のを防止して感光体、 電荷保持媒体の長寿命化を図るこ とで める。 [0041] 発 明 の 開 示 [0042] 本発明ほ、 導電性層を介在させて支持体上に光導電性層を 形成した感光体と、 導電性層を介在させて支持体上に絶縁層 を形成した電荷保持媒体とを対向配置し、 感光体および電荷 保持媒体の導電性層間に電圧を印加しながら感光体側から画 像露光をおこなって電荷保持媒体に画像状に電荷を蓄積する 露光方法であって、 画像露光 O F F後、 所定時間後に導電性 層間に印加する電圧を 0 F Fすることを特徴とする。 [0043] また本発明は、 支持体上に導電性層、 光導電性層を形成し た感光体と、 導電性層上に絶縁層を形成した電荷保持媒体と を対向配置し、 画像露光することにより電荷保持媒体上に静 電潜像を形成するようにした画像形成方法であって、 あらか じめ感光体または電荷保持媒体を所定電位に帯電させ、 画像 露光時、 前記両導電性層間の電気的接続を O N— 0 F Fして 静電潜像を制御するようにしたことを特徴とする。 [0044] また本発明は、 導電性層上に絶縁層を形成したフ ィ ルム状 電荷保持媒体を間欠的または連続的に供給して支持体上に導 電性層、 光導電性層を形成した感光体と対向させ、 画像露光 することによりフィルム状電荷保持媒体上に静電潜像を形成 する装置であって、 フィルム状電荷保持媒体供給側に電荷保 持媒体帯電手段を設け、 画像露光時、 電荷保持媒体と感光体 の導電性層間の電気的接続を O N— 0 F Fして静電潜像を制 御する手段を設けたことを特徵とする。 [0045] また本発明は、 導電性層上に絶縁層を形成した回動可能な ディスク型電荷保持媒体と、 支持体上に導電性層、 光導電性 層を形成した感光体と対向させ、 画像露光することにより電 荷保持媒体上に静電潜像を形成する装置であって、 ディスク 型電荷保持媒体帯電手段を設け、 画像露光時, 電荷保持媒体 と感光体の導電性層間の電気的接続を O N— 0 F Fして静電 潜像を制御する手段を設けたことを特徴とする。 [0046] また本発明は、 支持体表面上に導電性層、 光導電性層を形 1 ί 成した感光体と、 支持体上に導電性層、 絶縁性層を形成した 電荷保持媒体とを対向配置し、 導電性層間に電圧を印加しな がら画像露光することにより静電荷像を電荷保持媒体上に記 録する画像記録方法において、 電荷保持媒体上に静電荷像を 形成した後、 電圧印加状態で感光体、 電荷保持媒体を分離す ることにより、 空隙中に逆放電が生ずるのを防止するように したことを特徴とする。 [0047] また本発明は、 基板上に電極層、 光導電層が順次積層され た感光体において、 光導電層上にパターニングされたスぺー ザが形成されていること、 また電極はパターン状に形成され ると共に、 光導電層は一様に積層され、 電極層の形成されて ない光導電層上にスぺーサを形成したこと、 また電極層はパ ターン状に形成されると共に、 電極層の形成されていない部 分にスぺーサを形成し、 さらに光導電層がスぺーサ部分を除 き、 スぺーザの膜厚より小さい膜厚でパターンニングされた 電極層上に形成されていること、 また電極層は基板上に一様 に形成される共に、 電極層上にパ夕一ンニングされたスぺー サを形成し、 スぺ一サの形成されていない電極層上に光導電 層をスぺーザの膜厚より小さい膜厚で一様に積層したこと、 また基板に形成された凹部に電極層と光導電層が積層され、 電極層と光導電層の積層膜厚を基板の凹部の深さより小さ く して前記凹部以外の基板部分をスぺーサとしたこと、 また基 板上に電極層、 絶縁層、 光導電層が順次積層され、 光導電層 上にパターンニングされたスぺ一サを形成したことを特徵と する。 また本発明は、 基板上に電極層、 絶縁層が順次積層され、 絶縁層上に静電画像が形成される電荷保持媒体において、 絶 縁層上に絶縁性パターンニング層がスぺーサとして形成され ていること、 またスぺ一サは静電画像が形成される絶縁層の 一部からなること、 また基板に凹部を形成し、 該凹部内に電 極層、 絶縁層を積層膜厚が凹部の深さより小さいように積層 し、 凹部以外の部分をスぺーサとしたこと、 また基板上に電 極層、 絶縁層が順次積層され、 絶縁層上に絶縁性パターン二 ング層としてスぺーサが形成されることを特徴とする。 [0048] また、 本発明は、 スク リーン印刷法により絶縁性インキで スぺーサを形成すること、 絶縁層上に静電画像を形成する部 分を避けてパターン状に接着剤を塗布すると共に、 絶縁性フ イ ルムをラ ミネー トした後、 接着剤が塗布されていない部分 を打ち抜く ことにより、 スぺ一サを形成したことを特徴とす る。 [0049] また本発明は、 基板上に電極層、 光導電層を順次積層した 感光体と、 基板上に電極層、 絶縁層を順次積層した電荷保持 媒体とをスぺ一サを介して対向配置し、 両電極層間に電圧を 印加した状態で画像露光することにより絶縁層上に静電画像 を記録する装置において、 感光体、 電荷保持媒体の少なく と も一方の電極層をパターン状に形成し、 電極が形成されてい ない部分にスぺ一ザが配置されるようにしたことを特徴とす 図面の簡単な説明 [0050] 第 1 図は静電画像記録方法を説明するための図、 第 2図は従来の電圧印加露光方法における露光量と電荷量 の関係を説明するための図、 [0051] 第 3図は画像露光後の電圧 0 F Fを説明するための図、 第 4図は等価回路を示す図、 [0052] 第 5図は逆放電の発生メ力二ズムを説明するための図、 第 6図はスぺーサを用いた従来の画像記録方法を説明する ための図、 [0053] 第 7図は画像露光後、 所定時間電圧を印加しておく本発明 の電圧印加露光方法を説明するための図、 [0054] 第 8図は本発明の電圧印加露光を利用した静電カメラの例 を示す図、 [0055] 第 9図は光学シャ ツ夕と電圧シャ ツ夕とを同期、 または露 光後の電圧シャ ッ夕 O N時間を変えたときの露光量に対する 記録電位を示す図、 [0056] 第 1 0図は本発明の画像形成方法を説明するための図、 第 1 1 図は露光量と電荷保持媒体表面電位との関係を示す 図、 [0057] 第 1 2図は電圧印加帯電を利用した本発明の 1 実施例を示 す図、 [0058] 第 1 3図は摩擦帯電を利用した本発明の他の実施例を示す 図、 [0059] 第 1 4図は電荷保持媒体をディスク状にした本発明の他の 実施例を示す図、 [0060] 第 1 5図は剝離帯電を利用した本発明の他の実施例を示す 図、 第 1 6図は画像記録後感光体と電荷保持媒体との分離を説 明するための図、 [0061] 第 1 7図は放電破壊電圧と空隙にかかる電圧との関係を示 す図、 [0062] 第 1 8図は光導電層上にスぺ一サを一体に形成した感光体 の例を示す図、 [0063] 第 1 9図は電極をパターン状にして光導電層上にスぺーサ を一体形成した感光体の例を示す図、 [0064] 第 2 0図は電極の形成されてない基板上にスぺーサを一体 形成した感光体の例を示す図、 [0065] 第 2 1図は電極層上にスぺーサを一体形成した感光体の例 を示す図、 [0066] 第 2 2図は基板の一部をスぺーサとした感光体の例を示す 図、 [0067] 第 2 3図は絶縁層上に光導電層を形成して静電画像記録を 行うようにした例を示す図、 [0068] 第 2 4図はスぺーサ一体型電荷保持媒体を説明するための 図、 [0069] 第 2 5図は光導電層上に絶縁層を形成して静電画像記録を 行うようにした例を示す図、 [0070] 及び第 2 6図は感光体、 電荷保持媒体に電極層をそれぞれ パターン状に形成した例を示す図である。 [0071] 発明を実施するための最良の形態 第 2図を参照して説明したように、 有機感光体を使用した 場合には、 キャ リアの移動度が小さいために電圧を 0 F Fす ると、 露光により発生したキヤ リァが電荷保持媒体に到達せ すに消滅してしまう。 [0072] そこで、 本発明では第 7図に示すように、 例えば時刻 t , で露光シャ ッタ 0 N、 電圧シャッ夕 0 Nし、 時刻 t 2 で露光 シャ ツ夕を 0 F Fしたとすると、 発生キャ リアが全て電荷保 持媒体上に到達する時間 Δ t以上余裕をみて時刻 t 3 で電圧 シャ ツ夕を O F Fする。 このようにするこ とによ り、 露光量 に応じた電荷量の像を形成することが可能である。 なお、 露 光シャ ツ夕 O F F後、 電圧シャ ツ夕を 0 F Fするまでの時間 Δ t は感光体の材質、 厚み等により変化するので、 これらの 条件を変えたときの時間 Δ tを予め求めてテーブル化してお き、 条件が設定されたらこのテーブルを参照して Δ tを求め て電圧シャ ツ夕の O F F夕イ ミ ングを設定すればよい。 [0073] 第 8図は電圧印加露光を利用した静電力メラの例を示す図 で、 図中、 第 1 図と同一番号は同一内容を示しており、 1 1 は撮影レンズ、 1 2はミ ラー、 1 3 はシャ ツ 夕、 1 4 はピン トグラス、 1 5 はペンタブリズム、 1 6 は接眼レンズ、 1 7 はネガ像、 Eは電源である。 [0074] 静電カメラは、 1 眼レフカメラのフィルムの代わりに第 1 図で示した感光体 2 と電荷保持媒体 1 を使用したもので、 図 示しないスィ ツチを操作しで電源 Eを O Nすると感光体と電 荷保持媒体とに電圧が印加されるとともに、 設定した時間だ けシャ ツ夕 1 3が開き、 ミ ラー 1 2が点線の位置に跳ね上げ られて被写体の静電潜像が電荷保持媒体 1 に形成される。 そ して、 シャ ツタ 1 3が閉じた所定時間後に感光体と電荷保持 媒体間への電圧印加が 0 F Fされる。 そして必要に応じて、 電荷保持媒体をトナー現像すればネガ像 1 7が得られる。 ま た静電位を読み取って電気信号として出力し、 C R Tに表示 させたり、 或いは磁気テープ等他の記録手段に転記すること も可能である。 [0075] 〔実施例 1 〕 [0076] 感光体には膜厚 1 の有機感光体、 電荷保持媒体には 膜厚 3 z mのフッ素樹脂を使用し、 1 0 mの空隙をあけて 感光体側をプラスとして 7 5 0 Vの電圧を印加した。 光源に は色温度 3 0 0 0 ° Kのダングステンランプを使用した。 第 9図 (a)は横軸に感光体に照射された露光量、 縦軸に電荷 保持媒体上に記録された電位を示したもので、 電圧シャ ツ夕 と光学シャ ツ夕を同期させ、 0 . 1秒間露光するとともに電 圧を印加し、 露光 0 F Fと同時に電圧を 0 F F ( Δ t = 0 ) したときの特性を示している。 [0077] 第 9図 (b)は第 9図 (a)と同じサンプル、 露光強度で 0 . 1秒 間光を照射し、 電圧を光照射後も 0 . 1秒間 (A t = 0 . 1 s ) 印加し続けた場合の結果である。 [0078] 第 9図 (a)と第 9図 (b)とを比較すると、 感光体に照射された 露光量は同じであるにもかかわらず、 電荷保持媒体上に記録 される電位としては、 第 9図 (b)の場合は、 電圧パルスを露光 に同期させた第 9図 (a)の場合に比べて大きな電位が得られ、 光学シャッタを閉じた後も、 電圧印加した場合の効果が顕著 に現れている。 [0079] 〔実施例 2〕 〔実施例 1 〕 と同様な条件で、 光照射後の電圧印加時間を 0 . 2秒 (A t = 0 . 2 s ) にした場合である。 結果は第 9 図 (c)に示す通りであり、 第 9図 (a)の光学シャ ッ夕と電圧シャ ッタとを同期させた場合に比べて顕著な効果が現れているこ とが分かる。 [0080] 〔実施例 3〕 [0081] 〔実施例 1 〕 と同様な条件で、 光照射後の電圧印加時間を 0 . 3秒 (Δ ΐ = 0 . 3 s ) にした場合である。 結果は第 9 図 (d)に示す通りであり、 第 9図 (a)の光学シャ ッ夕と電圧シャ ッ夕とを同期させた場合に比べて顕著な効果が現れているこ とが分かる。 [0082] 〔実施例 4〕 [0083] 〔実施例 1 〕 と同様な条件で、 光照射後の電圧印加時間を 0 . 4秒 (A t = 0 . 4 s ) にした場合である。 結果は第 9 図 (e)に示すであり、 第 9図 (a)の光学シャ ツ夕と電圧シャ ツ夕 とを同期させた場合に比べて顕著な効果が現れているこ とが 分かる。 [0084] 〔実施例 5〕 [0085] (実施例 1 〕 と同様な条件で、 光照射後の電圧印加時間を 0 . 5秒 (Δ ΐ = 0 . 5 s ) にした場合である。 結果は第 9 図ば)に示ずであり、 第 9図 (a)の光学シャ ッタと電圧シャ ッタ とを同期させた場合に比べて顕著な効果が現れている。 [0086] このように、 発生キャ リアをすベて電荷保持媒体上に電荷 として蓄積し、 電圧シャ ッ夕時間にかかわらず露光量に対応 した電荷量を蓄積することができる。 第 1 0図は予め帯電させた電荷保持媒体上に画像形成する 方法を説明するための図である。 図中、 5はスィ ッチ、 6は 電流計、 7は帯電装置である。 [0087] 図において、 電荷保持媒体 1 は 1 mm厚のガラスからなる絶 縁層支持体 1 c上に 1 0 0 O A厚の 電極 1 bを蒸着によ り形成し、 この電極 1 b上に 1 0 z m厚の絶縁層 1 aを形成 したものであり、 感光体 2は 1 mm厚のガラスからなる光導電 層支持体 2 a上に 1 0 0 0 A厚の I T Oからなる透明な感光 体電極 2 bを形成し、 この上に 1 0 m程度の光導電層 2 c を形成して感光体 2を構成する。 この感光体 2に対して、 1 0 m程度の空隙を介して電荷保持媒体 1が配置される。 先ず、 電荷保持媒体 1 に対して、 例えば前もって帯電装置 7に対して電圧を印加することにより放電を生じさせて絶縁 層 1 aを所定電位に帯電させる。 この場合、 帯電装置は高圧 電源を必要とするため、 あらかじめ電荷保持媒体に所定の帯 電を与えておくのが望ましい。 もちろん、 電圧印加露光によ り帯電させてもよい。 この場合は空気放電に数 1 0 0 V〜 1 K V程度の印加電圧ですむので大がかりな外部電源を用いる ことなく、 装置内に電源を内蔵することができる。 また摩擦 帯電、 剝離帯電等の他の方法を使用してもよい。 この場合、 感光体の多数キャ リア (輸送が生じ易い極性の電荷) と逆極 性の電荷を帯電させるようにする。 多数キャ リアは有機感光 体においては正電荷であり、 無機感光体においては材料に応 じて正電荷あるいは負電荷となる。 従って、 例えば有機感光 体を使用した場合には電荷保持媒体上に負電荷を帯電させる ようにする。 次に、 帯電させた電荷保持媒体 1 を感光体 2に 対して 1 0 m程度の空隙を介してセッ ト し、 スィ ッチ 5を 閉じて電極 1 b、 2 b間を短絡する。 電極 1 bには絶緣層表 面の負電荷と逆極性の正電荷が誘起されているが、 電極 2 b . 間と短絡することにより電荷の一部が電極 2 bに分配され、 電荷保持媒体と感光体との間には所定の電圧差が生ずる。 こ の状態で、 例えば感光体側から画像露光を行う と、 光導電層 2 cにおいてキヤ リァが発生し、 正電荷が電荷保持媒体側表 面へ引っ張られて輪送される。 そして、 光導電層表面におい て空隙中の電離負電荷と結合して中和し、 空隙中の電離正電 荷が電荷保持媒体側に引っ張られて絶縁層表面の負電荷と中 和する。 この絶縁層表面の負電荷と中和する正電荷量は露光 量に対応したものであるので、 露光量に対する絶縁層表面の 電位は第 1 1 図のようになる。 このように、 絶縁層表面電位 は画像に応じたものとなるので、 静電潜像が形成されたこと になる。 この場合、 露光量の多いところは電位が低下し、 例 えばトナー現像した場合には白っぽくなるので、 この画像形 成方法により得られる像はポジ像となり、 例えば電荷保持媒 体として熱可塑性の樹脂を使用してフロス ト像を作成する場 合には極めて有利である。 なお、 スィ ッチを O F F した場合 には露光していても、 多数キャ リアの輪送は生じないので潜 像の形成は行われず、 スィ ッチの 0 N—〇 F Fによりシャ ツ 夕作用を行わせることができる。 また、 感光体から輪送され る電荷の総量は電流計 6をモニタすることにより知るこ とが できるので、 例えば静電カメラ等に適用した場合には露出計 として利用することが可能である。 また、 露光時には画像露 光以外にはエネルギの注入がないので、 ノィズのない高画質 を達成することが可能となる。 [0088] なお、 感光体 2 と電荷保持媒体 1 とは上記のように非接触 でなく、 接触式でもよく、 接触式の場合には露光部で発生し た電荷が電荷保持媒体側に引かれて光導電層、 導電層 2 cを 通過し、 絶縁層 1 a面に達したところで、 絶縁層表面の電荷 と中和して静電潜像が形成される。 そしてスィッチ 5を開い て電荷保持媒体 1 が分離される。 [0089] また、 上記実施例では電荷保持媒体をあらかじめ帯電させ る方法について説明したが、 感光体をあらかじめ帯電させる ようにしても同様に画像形成することが可能である。 [0090] この記録方法は面状アナログ記録とした場合、 銀塩写真法 と同様に高解像度が得られ、 また形成される絶縁層 1 a上の 表面電荷は空気環境に曝されるが空気は良好な絶縁性能を持 つているで、 明所、 暗所に関係なく放電せず、 長期間保存さ れることになる。 [0091] 第 1 2図は第 1 1 図の画像形成方法を静電力メラに適用し た場合の構成を示す図である。 [0092] 本実施例においては、 電荷保持媒体 1 をフィルム状に形成 し、 供給'リ一ル 2 1から巻き取り リール 2 2に順次供給して 感光体 2 と対向させ、 巻き取り リールと感光体電極とを短絡 した状態で、 感光体を通して画像露光するようにしたもので め 。 [0093] 感光体 2の上流側に電極 2 4をフィルム状電荷保持媒体 1 に対向配置し、 電源 2 3で電極 2 4 と電荷保持媒体 1 の間に 電圧を印加して帯電させ、 感光体を通して画像露光するこ と により順次静電潜像を形成することができる。 この場合、 1 ショ ッ トの撮影で形成された後、 感光体 2上に逆極性の残像 が生じるため、 2 ショ ッ ト目との間に間欠的に感光体 2が感 光する波長を有する光源 2 5 (例えばハロゲンランプ) を一 様に照射し、 残像を消去した後、 次の撮影を行う と良い。 そ の場合電荷保持フイ ルム 1 の電極や支持板は透明あるいは消 去光を透過する必要がある。 [0094] 第 1 3図は摩擦帯電を利用した本発明の他の実施例を示す 図である。 [0095] 本実施例では絶縁性繊維 2 6をロール状に形成して感光体 2の上流側に配置し、 該ロールを回転させてフィ ルム状電荷 保持媒体を擦ることにより一様に摩擦帯電させるようにした ものであり、 他の構成は第 1 2図の場合と同様である。 本実 施例では、 帯電時にも電源を必要としないのでポータブルな 静電カメラを構成する場合に有効である。 [0096] 第 1 4図は電荷保持媒体をディスク状に形成した他の実施 例を示す図である。 [0097] 本実施例では電荷保持媒体 1 をディスク状に形成して回転 可能とし、 電極 2 4に電圧を印加してディスク表面に帯電さ せる。 そして電極の下流側に電荷保持媒体表面の一部と対向 させて感光体 2を配置し、 ディスク状電荷保持媒体と感光体 とを電気的に短絡する。 こう して感光体 2を通して画像露光 することにより同様に静電潜像を形成することができる。 第 1 5図は剝離帯電を利用した本発明の他の実施例を示す 図である。 [0098] 本実施例における電荷保持媒体 1 は、 支持フィ ルム 1 e上 に絶縁性の剝離層 1 dを形成し、 剝離層 1 dを絶縁曆 1 a と 対向させて、 第 1 5図 (a)に示すように積層した構成となって いる。 このような構成の電荷保持媒体をフィルム状に形成し て第 1 5図 (b)に示すようにフィ ルム送りケース 3 0 より供給 してロール 3 3, 3 4の部分で剥離層 1 d と電荷保持媒体と を剝離し、 剝離層側を巻き取り リール 3 5で巻き取るととも に、 電荷保持媒体側を巻き取りケース 3 1 で巻き取るように する。 剝離により電荷保持媒体の絶縁層表面は帯電し、 その 後電荷保持媒体と感光体 2 とを対向させて感光体 2を通して 画像露光することにより、 電荷保持媒体上に静電潜像を形成 することが可能である。 本実施例では帯電時にも電源を必要 としないので、 静電カメラを構成する場合に有効である。 このように、 あらかじめ電荷保持媒体を帯電させておき、 この電荷保持媒体と感光体とを対向させてそれぞれの電極間 の電気的接続を O N— O F Fして静電潜像の形成を制御し、 シャッ夕作用を行わせて画像形成を行い、 ポジ像を得ること が可能となる。 また、 露光時には画像光以外にはエネルギ注 入はないので、 ノィズのない高画質を達成することが可能と なる。 [0099] 第 1 6図は画像記録後の逆放電を防止する方法を説明する ための図、 第 1 7図は放電破壊電圧と空隙にかかる電圧との 関係を示す図である。 第 1 6図 (a)に示すように感光体と電荷保持媒体間に電圧を 印加した状態で露光することにより、 電荷保持媒体 1上に静 電荷像を形成する。 次に、 第 1 6図 (b)に示すように電荷保持 媒体または感光体を移動させて両者間の間隔を所定以上に拡 大させる。 [0100] 例えば、 第 1 7図においてボリ ビニルカルバゾール等から なる有機感光体 (比誘電率が 3、 膜厚 1 0 zz m ) 、 シリ コ ン 樹脂、 フッ素樹脂等からなる電荷保持媒体 (比誘電率が 3、 膜厚 1 0 〃111 ) 、 空隙を 2 0 111、 印加電圧を 1 5 0 0 Vと し、 横軸を感光体の電極からの距離、 縦軸を各位置における 電位としたとき、 パッ シェ ンの法則から求められる空隙の放 電破壊電圧は直線 Aに示すようになり、 また電圧印加状態に おいて空隙にかかる電圧は曲線 B、 印加電圧を 0 にしたとき 空隙にかかる電圧は曲線 Cのようになる。 [0101] そこで、 直線 Aと曲線 Cが等しくなる点 Dより も感光体と 電荷保持媒体との距離を離してから電圧を 0 とすると、 放電 破壊電圧が空隙にかかる電圧より も大きく なるので放電が生 じることはない。 そこでこのような状態になるまで感光体と 電荷保持媒体を離した後、 第 1 6図 (c)に示すように感光体と 電荷保持媒体間を短絡すれば逆放電が生じないようにして電 荷保持媒体を取りだすことができる。 [0102] 印加電圧、 膜厚等を第 1 7図で説明した場合と同じ条件と して、 感光体と電荷保持媒体との距雜を離さずに印加電圧を 0にしたとき、 露光部分の電位は 8 2 2 V、 未露光部分の電 位は 2 9 0 Vであつたが、 電圧を印加したまま空隙を広げて 逆放電が生じないようにし、 その後に印加電圧を 0にしたと ころ、 露光部の電位は 9 9 1 V、 未露光部の電位は 4 5 9 V となり、 高い信号電圧を得ることができた。 [0103] なお、 上記説明では空気中における場合について説明した . が、 誘電率の大きな透明なガス等を満たすことにより放電破 壊電圧を大き く して逆放電が起きにく くするようにしてもよ い。 [0104] また、 感光体と電荷保持媒体との分離は、 両者を平行に対 向させたまま間隔を広げるようにすることが望ましいが、 必 ずしもこれに限らず、 横方向にずらしたり、 斜め方向に間隔 を広げたり、 あるいは一端を固定して他端の間隔を広げて恰 も剝がすように行ってもよい。 [0105] このように電圧印加露光により静電荷像を形成した後、 電 圧印加状態のままで感光体と電荷保持媒体との距離を広げ、 放電破壊電圧が空隙にかかる電圧を越えた状態で印加電圧を [0106] O F Fすることにより、 逆放電が生ずるのを防止し、 像ボケ が生ぜず、 かつ高い信号電圧を得ることが可能となる。 [0107] 第 1 8図は光導電層上に絶縁性のパターニング層をスぺー サとして一体に形成した感光体の例を示す図である。 [0108] 感光体基板 2 c上に電極 2 b、 光導電層 2 aを順次積層す ると共に、 スぺ一サ 3を光導電層上にパターン状に印刷等に より形成する。 [0109] このように、 予めスぺ一サ 3を印刷等により一体形成すれ ば、 その膜厚を高精度に一定にすることが可能であり、 単に 感光体と電荷保持媒体とを重ね合わせるだけで一定のギヤ ッ プ長を得ることができ、 またスぺーザと光導電層間にゴミ等 が入り込む余地がなく、 放電破壊の発生を防止することがで きる。 [0110] 第 1 9図は電極層をパターン状に形成し、 電極層の形成さ れていない部分にスぺ一サを形成するようにした感光体の例 を示すものである。 このような構成とすることによりスぺ一 サ部分には電極層が形成されていないため、 電圧が印加され ず確実にスぺ一サ部分における放電破壊を防止することがで きる。 [0111] 第 2 0図は第 1 9図と同様に感光体の電極層をパターン状 に形成し、 電極の形成されていない基板上にスぺーサを形成 すると共に、 スぺーサの厚みより も薄い膜厚の光導電層を設 けるようにしたものであり、 第 1 9図の場合と同様、 スぺ一 サ部分には電圧がかからないので、 スぺーサを通しての放電 破壊を防止することができる。 [0112] 第 2 1 図は感光体基板上に一様に形成された電極層上に予 めパターン状にスぺーサを設け、 スぺーサの設けられていな い部分に光導電層をその膜厚がスぺ一ザの厚みより も小さい ように積層したものである。 この場合にはスぺ一ザには電圧 は印加されるが、 もともとスぺーサ部分には光導電層が形成 されていないので、 スぺ一サを通しての光導電層の放電破壊 を防止することができる。 [0113] 第 2 2図はガラス等からなる感光体基板 2 cの中央部をェ ツチングして凹部を形成し、 その部分に電極層 2 b、 光導電 層 2 aを積層し、 その厚みが凹部の深さより小さいようにし て基板の凸部をスぺ一サとするようにしたものである。 この 場合にもスぺーサ部分には電圧がかからず、 かつ光導電層が 形成されていないので、 スぺ一サを通しての光導電層の放電 破壊を防止できる。 [0114] また、 第 6図に示した静電画像記録方法においては感光体 と電荷保持媒体とをスぺーサを介して対向配置するようにし たが、 第 2 3図に示すように光導電層 2 cを電荷保持媒体 1 の絶縁層 l a上に積層し、 この光導電層とスぺ一サを介して 透明電極 2 bを配置し、 電極層 1 b と透明電極 2 b間に電圧 を印加しながら画像露光するようにしても、 絶縁層 1 aの光 導電層 2 c との界面に静電画像を形成させることができる。 このような画像記録方法においても光導電層 2 c上にスぺ一 サ 3を一体形成することによりゴミ等の付着による放電破壊 を防止することができる。 [0115] このようなスぺーサ一体型感光体の実施例 6〜 1 1 を以下 に説明する。 [0116] 〔実施例 6〕 [0117] ガラス基板 (コ一ニング社 7 0 5 9 ガラス、 4 5 X 5 0 , 1. 1 t ) 上にネガ型ホ トレジスをコーティ ングした中央部 3 5 X 4 5をマスキングした後、 露光現像し、 中央部のみのガ ラスを露出させた。 その後、 フッ酸によってガラスを深さ 1 0 mになるまでエッチングした。 [0118] その後、 レジス トを除去し、 これを基板として透明電極層 および感光層を成膜したものを感光体とした。 [0119] 〔実施例 7〕 実施例 6において、 ネガレジス トを除去せず、 そのまま透 明電極を成膜し、 その後レジス ト上の透明電極と共にレジス トを除去し、 その後感光層を成膜した。 [0120] 〔実施例 8〕 [0121] 実施例 6において、 エッチングを 3 0 Z m行い、 その後、 透明電極層および 2 0 z mの感光層を成膜した。 その表面に ポジレジス トをコーティ ングして実施例 6の場合と同じマス クパターンを用いて、 露光現像を行い、 周辺部のガラス面ま で感光層および透明電極層をェッチングした。 [0122] 〔実施例 9〕 [0123] 透明電極層を表面に設けたガラス基板を基材とし、 絶縁性 ペース トをスク リ一ン印刷法によりパターン状に印刷し、 そ の後乾燥、 焼成し、 3 0 z mの高さとした。 その後絶縁体部 以外の部分に感光層を形成して感光体とした。 [0124] 〔実施例 1 0〕 [0125] 実施例 9において、 スク リーン印刷を行う部分の透明電極 を予めエッチングにより除去し、 その後実施例 9 と同様のェ 程を施した。 [0126] この場合にはスク リーン印刷を行うペース トは絶縁性であ る必要はなつかった。 [0127] 〔実施例 1 1 〕 [0128] ガラス上に透明電極層、 感光層を順次積層し、 その上に絶 縁ペース トをパターン状にスク リーン印刷して感光を形成し た。 [0129] このようなスぺーサ一体型感光体を用いることにより、 感 光体と電荷保持媒体間に別体のスぺ一サを挟む必要がないた め、 作業が容易になるとともに、 スぺーサと感光層間にゴミ 等が付着して放電破壊を生じさせる心配がなく、 また電極層 をパターン状に形成し、 電極層が形成されていない部分にス ぺ一サを設けることにより、 スぺ一サを通しての放電破壊を 防止することが可能となる。 [0130] 次に、 電荷保持媒体の電荷を蓄積する絶縁層上に絶縁性の スぺーサを一体に形成し、 単に感光体と重ねるだけで一定の 放電間隙を得られるようにした例について説明する。 [0131] 例えば、 第 2 4図 (a)に示すように基板 1 c上に順次積層さ れた電極層 1 b、 絶縁層 1 aの上に絶縁体からなるスぺーサ 3を印刷等により一体に形成する。 このようにすることによ り単に感光体を重ねるだけで放電間隙を一定にすることがで きるので、 極めて容易に撮影することが可能となり、 高速の 撮影に対しても対応することができる。 また、 このような電 荷保持媒体を撮影後、 重ね合わせて保存する場合にもスぺー サ上に他の電荷保持媒体の基板がのる形となるため、 絶縁層 と基板とが接触するのを防止することができ、 電荷の乱れを 防止することかできる。 また、 フレキシブル基板を用い、 撮 影済みの電荷保持媒体をロール状に巻き取るような場合にも スぺ一ザ 3の存在により絶縁層 1 aが基板と接触することは なくなり、 電荷の乱れを防止することができる。 [0132] 第 2 4図 (b)はスぺ一サ 3を電荷保持媒体の絶縁層 1 a と同 一材料で形成したもので、 例えば絶縁層 1 aの中央部分にェ ツチング等により凹部を形成し、 その周囲部分をスぺーサ 3 として用いるようにすることができる。 [0133] 第 2 4図 (c)は電荷保持媒体の基板 1 cにエッチング等によ り凹部を形成し、 その部分に電極層 1 b、 絶縁層 1 aをその 積層膜厚が凹部の深さより小さ くなるように形成して基板の - 露出した基板部分をスぺ一サ 3 として用いるようにしたもの である。 [0134] 第 2 4図 (d)は基板 2 a、 電極 2 b、 光導電層 2 cを積層し た感光体の光導電層 2 c上に絶縁層 1 aを積層し、 その上に スぺーサ 3を一体形成したものである。 この場合の画像形成 は、 第 2 5図に示すようにスぺーサ 3を介在させて絶縁層 1 a と電極 1 bを対向させ、 電極 1 b と 2 b間に電圧を印加し た状態で画像露光することにより、 光導電層 2 cでキャ リア が発生して絶縁層との界面まで到達し、 絶縁層表面と電極層 との間で放電が生じて絶縁層上に静電画像が形成される。 第 2 5図の場合、 絶縁層 1 a上に絶縁性のパターンニング層を 形成してスぺーサとすることにより放電間隙を容易に一定に 保つことが可能となる。 [0135] 以下にスぺーサ一体型電荷保持媒体の実施例 1 2〜 1 6を 説明する。 [0136] 〔実施例 1 2〕 [0137] メチル一フエニルシリ コンワニスの 5 0 %キシレン溶液 (東 芝シリ コ一ン㈱製 : 商品名 T E R— 1 4 4 ) に n—プチルァ ルコールと重量比で 1 : 1 に希釈した硬化触媒 (東芝シリ コ 一ン㈱製 : 商品名 C R— 1 2 ) を上記キシレン溶液に 2 w t %加え、 充分に撹拌した後、 メ ッシュによりろ過した。 この ろ過した溶液を I TO電極 (膜厚 : 約 5 0 0 A、 抵抗値 8 0 Q./U) を有するガラス基板上の I TO電極が設けられた側 に、 スピンコー ト法によって 4 0 0 0 r p mで 2秒間回転さ せた後、 3 0秒かけて徐々に回転数を下げることにより塗布 した。 その後 1 5 0 °Cのオーブン中で 1時間加熱して乾燥、 硬化させることにより I TO電極上に膜厚 6 のメチルフ ェニルシリ コンワニスの曆を形成した。 次にス トライプ状に 製版してあるスク リーン印刷板を用いて絶縁性ィ ンキを塗布 した後、 乾燥することによって膜厚 1 0〃mのスぺーサを形 成した。 [0138] 〔実施例 1 3〕 [0139] メチルーフェニルシリ コ ンワニスの 5 0 %キシレン溶液 (東 芝シリ コーン㈱製 : 商品名 TER— 1 4 4 ) に n—プチルァ ルコールと重量比で 1 : 1に希釈した硬化触媒 (東芝シリ コ ーン㈱製 : 商品名 CR— 1 2) を上記キシレン溶液に 2 w t %加え、 充分に撹拌した後、 メ ッシュによりろ過した。 この ろ過した溶液を I TO電極 (膜厚 : 約 5 0 0 A、 抵抗値 8 0 Q./U) を有するガラス基板上の I TO電極が設けられた側 に、 スピンコー ト法により 4 0 0 0 r pmで 2秒間回転させ た後、 3 0秒かけて徐々に回転数を下げることにより塗布し た。 その後、 1 5 0 °Cのオーブン中で 1時間加熱して乾燥、 硬化させることにより I T 0電極上に膜厚 6〃mのメチルフ ェニルシリ コンワニスの層を形成した。 次に四角に枠状に製 版してあるスク リーン印刷板を用いて絶縁性ィンキを塗布し た後、 乾燥することにより膜厚 1 0 /mのスぺ一サを形成し た。 [0140] 〔実施例 1 4〕 [0141] メチルーフェニルシリ コンワニスの 5 0 %キシレン溶液 (東 芝シリ コーン㈱製 : 商品名 T E R— 1 4 4 ) に n—プチルァ ルコールと重量比で 1 : 1 に希釈した硬化触媒 (東芝シリ コ ―ン㈱製 : 商品名 C R— 1 2 ) を上記キシレン溶液に 2 t %加え、 充分に撹拌した後、 メ ッシュにより濾過した。 この 濾過した溶液を I TO電極 (膜厚 : 約 5 0 0 λ, 抵抗値 8 0 ςι/Π) を有するガラス基板上の I TO電極が設けられた側 に、 スピンコー ト法により 4 0 0 0 r pmで 2秒間回転させ た後、 3 0秒かけて徐々に回転数を下げることにより塗布し た。 その後、 1 5 0でのオーブン中で 1時間加熱して乾燥、 硬化させることにより I TO電極上に膜厚 6 imのメチルフ ェニルシリ コンワニスの層を形成した。 次いで、 メチルフエ ニルシリ コンワニス上にポリ ウレタン接着剤 (タケネー ト、 武田薬品製) をス トライプ状に塗布し、 さらに 6 0でのォー ブン中で 1時間乾燥することで膜厚 3 zmの接着層を形成し た。 次にこの接着層に膜厚 1 0〃mのボリエチレンテレフタ レー トフィルムを接着した。 さらに 6 0 eCのオーブン中で 2 日間エージングした後、 接着層が残るように打ち抜き型を用 いてガラス基板が割れない程度に打ち抜き、 接着されていな い部分のフイルムを取り除いてスぺーサを作成した。 [0142] 〔実施例 1 5 ) [0143] メチルーフェニルシリ コ ンワニスの 5 0 %キシレン溶液 (東 芝シリ コーン㈱製 : 商品名 T E R— 1 4 4 ) に n—プチルァ ルコールと重量比で 1 : 1に希釈した硬化触媒 (東芝シリ コ 一ン㈱製 : 商品名 C R— 1 2 ) を上記キシレン溶液に 2 w t %加え、 充分に撹拌した後、 メ ッシュにより濾過した。 この 濾過した溶液を I TO電極 (膜厚 : 約 5 0 0人、 抵抗値 8 0 0./Ώ) を有するガラス基板上の I TO電極が設けられた側 に、 スピンコー ト法により 4 0 0 0 r p mで 2秒間回転させ た後、 3 0秒かけて徐々に回転数を落とすことにより塗布し た。 その後、 1 5 0 °Cのオーブン中で 1時間加熱して乾燥、 硬化させることにより I T 0電極上に膜厚 6 mのメチルフ ヱニルシリ コンワニスの層を形成した。 次いで、 メチルフエ 二ルシリ コ ンワニス上にポリ ウ レタン接着剤 (タケネ一 ト、 武田薬品製) を四角に枠状に塗布し、 さらに 6 0 °Cのオーブ ン中で 1時間乾燥することで膜厚 3 ミ クロンの接着層を形成 した。 次にこの接着層に膜厚 1 0 zmのポリエチレンテレフ 夕レー トフィルムを接着した。 さらに 6 0 °Cのオーブン中で 2 日間エージングした後、 接着層が残るように四角の打ち抜 き型を用いてガラス基板が割れない程度に打ち抜き、 接着れ さていないぶふんのフィルムを取り除いてスぺーサを作成し た。 [0144] 〔実施例 1 6〕 [0145] 5— ピネン重合体 (理化ハーキュレス製 : 商品名ピコライ ト S 1 1 5 ) とひーメチルスチレン (理化ハーキュ レス製 : 商品名ク リスタレッ クス 3 0 8 5 ) を 1 : 1で混合した樹脂 をキシレンで溶解してキシレン溶液を充分に撹拌した後、 メ ッシュにより濾過した。 このろ過した溶液を I TO電極を有 するポリエチレンテレフタレ一 トフイルム (三菱化成㈱製) 上にグラ ビアリバース法により塗布乾燥した。 重量法による 膜厚は約 3 mである電荷保持層をフィルム上に形成した。 次に電荷保持層にグラビアコー ト法によりス トライプ状にポ リ ウレタン接着剤 (タケネー ト、 武田薬品製) を塗布、 乾燥 することで膜厚 3 u mの接着層を形成すると共に、 膜厚 1 0 〃 mのポリエチレンテレフタレー トフィルムを接着した。 こ の巻き取られたロールをさらに 6 0 °Cのオーブン中で 2 日間 エージングした後、 接着層が残るように位置を合わせ、 スリ ッタ一機により支持フイ ルムを切断しない程度にスリ ッ ト し、 同時に接着されていない部分のフイルムを取り除いてスぺ一 サを作成した。 [0146] このように、 放電間隙を一定に保っためのスぺーサを電荷 保持媒体と一体にすることによりスぺーサを別に設けるか、 あるいは放電間隙を検知するセンサを設け、 その検知出力で フィ ー ドバッ クをかけて放電間隙を制御するような煩わしい ことをせずに、 常に一定の空隙を保つことができ、 また、 連 続的に撮影をする場合に電荷保持媒体を供給するだけで済む ので、 高速の撮影が可能となる。 さらに電荷保持媒体を保存 する場合にフレキシブルな基板を用いて巻き取る場合には、 基板の裏面と電荷保持層の表面との接触による帯電、 あるい は減衰による静電画像の乱れを防止することができる。 また 平板あるいはディスク形状の場合においても、 積み重ねても 同様に静電荷情報の乱れを防止でき、 さらにケースに収納す る場合のケース内部との接触等を防止し、 同様に静電荷情報 の乱れを防止できる。 [0147] 次に、 感光体と電荷保持媒体の少なく とも一方の電極をパ ターン状に形成し、 電極の形成されていない部分にスぺ一サ を配置するようにした例について説明する。 . 第 2 6図 (a)、 (b)は感光体、 電荷保持媒体の電極層をそれぞ れパターン状に形成した静電画像記録装置の平面図、 及び断 面図である。 [0148] 第 2 6図 (a)の平面図に示すように感光体 2は、 例えば矩形 の 3辺の周縁部分 B (図の斜線部分) を除いて電極 2 bが形 成され、 電荷保持媒体 1 についても同様に 3辺周縁 A (図の 斜線部分) を除いて電極 1 bが形成され、 短辺側は感光体、 電荷保持媒体ともに電極未形成部分が重なり、 長辺側は電極 未形成部分が互いに反対側に位置して重ならないように対向 配置され、 両者間にスぺ一サ 3が配置されている。 もちろん 長辺側で電極未形成部分が重なり、 短辺側では電極未形成部 分が互いに反対側に位置して重ならないようにしてもよい。 スぺ一サ 3は長方形伏に作られ、 その短辺は感光体および電 荷保持媒体ともに電極未形成部分に位置し、 スぺーサの長辺 は感光体または電荷保持媒体の一方が電極未形成部分に位置 している。 [0149] このように感光体、 電荷保持媒体の電極をパターニングし て高電圧を印加した場合、 スぺ一サ部分には電圧が印加され ないので、 スぺ一サを通しての表面電流、 あるいは放電破壤 が生ずることがなく、 感光体、 電荷保持媒体を傷つけること もない。 なお、 必ずしもスぺーサ 4辺が感光体あるいは電荷 保持媒体と接触している必要なく、 例えば両短辺は感光体、 電荷保持媒体の外側に来るようにしても良く、 あるいは両長 辺が外側に来るようにしてもよい。 その場合には、 短辺ある いは長辺に該当する部分のみ感光体と電荷保持媒体の少なく とも一方には電極を形成しないようにパターニングすればよ い。 [0150] 〔実施例 1 7〕 [0151] 感光体側の透明電極 I T O ( I n 2 0 3 - S n 0 2 ) はパ ターン状にエッチングした。 パターンはホ ト レジス ト等のレ ジス トワークによっても形成できるが、 本実施例では簡便の ためビニールテープを貼り、 パターンニングを行った。 エツ チング液としては、 塩化第 2鉄、 硫酸第 2鉄混合水溶液を用 いた。 感光体はどのようなものでも可能であるが、 本実施例 では a— S e 1 0 z mを用いた。 電荷保持媒体側の A 電極 も同様にエッチングし、 そのエッチング液として 1 N H C ^ 溶液を用いた。 また、 スぺーサとしては P E Tフィルムを用 いた。 [0152] このように、 スぺーサが配置される部分は感光体と電荷保 持媒体の少なく とも一方の電極層が取り除かれているので、 スぺ一サを通しての絶縁破壤を防止することができるととも に、 感光体、 電荷保持媒体を傷つけるのを防止することがで きる。 また、 電極面積の減少によりシステム全体のキャパシ 夕ンスを減少させることができ、 外部回路の負担を軽減させ ることが可能となる。 [0153] 産業上の利用可能性 本発明は、 電圧印加露光による画像記録の具体化技術であ り、 露光量に応じた電荷量が得られること、 逆放電による像 乱れを防止できること、 高圧外部電源を必要とせず高精度の 画像が得られること、 感光体と電荷保持媒体間の間隙を容易 に一定に維持して高速撮影が可能であること、 スぺ一サを通 しての放電破壊を防止して感光体、 電荷保持媒体の長寿命化 を図れることから各種画像の記録に利用することが可能であ る o
权利要求:
Claims請求の範囲 ( 1 ) 電極層を介在させて支持体上に光導電層を形成した感 光体と、 電極層を介在させて支持体上に絶縁層を形成した電 荷保持媒体とを対向配置し、 感光体および電荷保持媒体の電 極層間に電圧を印加しながら画像露光して電荷保持媒体に画 像状に電荷を蓄積する画像記録方法において、 画像露光〇 F F後、 所定時間後に電極層間に印加する電圧を 0 F Fするこ とを特徵とする画像記録方法。 ( 2 ) 支持体上に電極層、 光導電層を形成した感光体と、 電 極層上に絶縁層を形成した電荷保持媒体とを対向配置し、 画 像露光することにより電荷保持媒体上に静電潜像を形成する ようにした画像記録方法において、 あらかじめ感光体または 電荷保持媒体を所定電位に帯電させ、 画像露光時、 両電極層 間の電気的接続を O N - 0 F Fして静電潜像を制御するよう にしたことを特徴とする画像記録方法。 ( 3 ) 支持体上に電極層、 光導電層を形成した感光体と、 支 持体上に電極層、 絶縁層を形成した電荷保持媒体とを対向配 置し、 電極層間に電圧を印加しながら画像露光して電荷保持 媒体上に画像状に電荷を蓄積する画像記録方法において、 電 荷保持媒体上に静電荷像を形成した後、 電圧印加状態で感光 体と電荷保持媒体を分離するこ とにより、 空隙中に逆放電が 生ずるのを防止するようにしたことを特徴とする画像記録方 法 0 ( 4 ) 請求項 3記載の画像記録方法において、 逆放電が起こ らない距離まで感光体と電荷保持媒体とを分離した後、 電圧 を 0 F Fすることを特徵とする画像記録方法。 ( 5 ) 電極層上に絶縁層を形成したフィ ルム状電荷保持媒体 を間欠的、 または連続的に供給して支持体上に電極層、 光導 電層を形成した感光体と対向させ、 画像露光することにより フィルム状電荷保持媒体上に静電潜像を記録する装置であつ て、 フィルム状電荷保持媒体供給側に電荷保持媒体帯電手段 を設け、 画像露光時、 電荷保持媒体と感光体の電極層間の電 気的接続を O N— O F Fして静電潜像を制御する手段を設け たことを特徵とする画像記録装置。 ( 6 ) 電極層上に絶縁層を形成した回動可能なディスク型電 荷保持媒体と、 支持体上に電極層、 光導電層を形成した感光 体と対向させ、 画像露光することにより電荷保持媒体上に静 電潜像を記録する装置であって、 ディスク型電荷保持媒体帯 電手段を設け、 画像露光時, 電荷保持媒体と感光体の電極層 間の電気的接続を O N— 0 F Fして静電潜像を制御する手段 を設けたことを特徵とする画像記録装置。 ( 7 ) 請求項 5又は 6において、 帯電手段は電圧印加帯電、 電圧印加露光帯電、 摩擦帯電または剝雜帯電により帯電を行 う ことを特徴とする画像記録装置。 ( 8 ) 請求項 5又は 6において、 感光体の残像を消去する光 源を設けたことを特徵とする画像記録装置。 ( 9 ) 基板上に電極層、 光導電層を順次積層した感光体と、 基板上に電極層、 絶縁層を順次積層した電荷保持媒体とをス ぺ一サを介して対向配置し、 両電極層間に電圧を印加した状 態で画像露光することにより絶縁層上に静電画像を記録する 装置において、 感光体、 電荷保持媒体の少なく とも一方の電 極層をパターン状に形成し、 電極が形成されていない部分に スぺーザが配置されるようにしたことを特徴とする静電画像 gii録 ¾ 0 ( 1 0 ) 基板上に電極層、 光導電層が順次積層され、 光導電 層上にパターニングされたスぺ一サが形成されたスぺーサー 体型感光体からなる画像記録のための装置。 ( 1 1 ) 基板上に電極層、 光導電層が順次積層され、 電極層 がパターン状に形成されるとともに、 光導電層が一様に形成 され、 電極層の形成されてない光導電層上にスぺ一ザが形成 されているスぺ一サー体型感光体からなる画像記録のための ¾ [S o ( 1 2 ) 基板上に電極層、 光導電層が順次積層され、 電極層 はパターン状に形成されると共に、 電極層の形成されていな い部分にスぺーザが形成され、 さらに光導電層がスぺ一サ部 分を除き、 スぺーサの膜厚より小さい膜厚でパターンニング されて電極層上に形成されているスぺーサ一体型感光体から なる画像記録のための装置。 ( 1 3 ) 基板上に電極層、 光導電層が順次積層され、 電極層 は基板上に一様に形成される共に、 電極層上にバタ一ンニン グされたスぺ一ザが形成され、 スぺーサの形成されていない 電極層上に光導電層がスぺーザの膜厚より小さい膜厚で一様 に積層されているスぺーサ一体型感光体からなる画像記録の ための装置。 ( 1 4 ) 基板上に電極層、 光導電層が順次積層され、 基板に 形成された凹部に電極層と光導電層が積層され、 電極層と光 導電層の積層膜厚を基板の凹部の深さより小さ く して前記凹 部以外の基板部分がスぺーサであるスぺーサ一体型感光体か らなる画像記録のための装置。 ( 1 5 ) 基板上に電極層、 絶縁層、 光導電層が順次積層され て光導電層上にパターンニングされたスぺ一ザが形成されて いるスぺーサ一体型感光体からなる画像記録のための装置。 ( 1 6 ) スぺーザが有機絶縁材料または無機絶縁材料からな る請求項 1 0〜 1 5のうちいずれか 1項記載の画像記録のた めの装置。 ( 1 7 ) 基板上に電極層、 絶縁層が順次積層され、 絶縁層上 に絶縁性パターンニング層がスぺ一サとして形成されたスぺ ーサ一体型電荷保持媒体からなる画像記録のための装置。 ( 1 8 ) 基板上に電極層、 絶縁層が順次積層され、 絶縁層の 一部がスぺーサであるスぺーサ一体型電荷保持媒体からなる 画像記録のための装置。 ( 1 9 ) 基板上に電極層、 絶縁層が順次積層され、 基板に凹 部が形成され、 該凹部内に前記電極層と絶縁層を積層膜厚が 凹部の深さより小さいように積層し、 凹部以外の部分がスぺ ーサであるスぺーサ一体型電荷保持媒体からなる画像記録の ための装釐。 ( 2 0 ) 基板上に電極層、 絶縁層が順次積層され、 絶縁層上 に絶縁性パターンニング層としてスぺーサが形成されたスぺ ーサ一体型電荷保持媒体からなる画像記録のための装置。 ( 2 1 ) 請求項 1 7または 2 0記載の電荷保持媒体の製造方 法であって、 スク リーン印刷法により絶縁性ィンキでスぺー サを形成することを特徵とするスぺーサ一体型電荷保持媒体 の製造方法。 ( 2 2 ) 請求項 1 7または 2 0記載の電荷保持媒体製造方法 であって、 絶緣層上に静電画像を形成する部分を避けてバタ ーン状に接着剤を塗布すると共に、 絶縁性フィ ルムをラ ミ ネ ー ト した後、 接着剤が塗布されてない部分を打ち抜く ことに より、 スぺーサを形成したことを特徴とするスぺーサ一体型 電荷保持媒体の製造方法。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1991-05-30| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US | 1991-05-30| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE DK ES FR GB GR IT LU NL SE | 1991-07-16| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1990916801 Country of ref document: EP | 1991-11-21| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1990916801 Country of ref document: EP | 1996-06-12| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1990916801 Country of ref document: EP |
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申请号 | 申请日 | 专利标题 JP29839189||1989-11-16|| JP1/298391||1989-11-16|| JP33307889A|JP2862299B2|1989-12-22|1989-12-22|画像記録方法| JP1/333078||1989-12-22|| JP1342248A|JP2862608B2|1989-12-28|1989-12-28|画像形成方法および装置| JP1/342248||1989-12-28|| JP18602390A|JP2966055B2|1990-07-12|1990-07-12|静電画像記録装置| JP18602190A|JPH0470841A|1990-07-12|1990-07-12|Photosensitive body integrated with spacer| JP18602290A|JPH0470872A|1990-07-12|1990-07-12|Spacer-integrated charge holding medium and production thereof| JP2/186021||1990-07-12|| JP2/186022||1990-07-12|| JP2/186023||1990-07-12||DE1990627427| DE69027427T2|1989-11-16|1990-11-16|Verfahren und gerät zur aufzeichnung von bildern| US07/720,858| US5298947A|1989-11-16|1990-11-16|Process for recording images on an electrostatic information recording medium with delayed disconnection of charge accumulation voltage| EP90916801A| EP0456827B1|1989-11-16|1990-11-16|Image recording process and system| 相关专利
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